バイオマスエタノール

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バイオマスエタノール

バイオマスエタノール

バイオマスエタノールの原料を生産するためには、農業機械を動かし、肥料や農薬を投入しなければならない。また、原料からエタノールを生産する際にもエネルギーが必要である。仮にこうした投入資源やエネルギーの相当量が原油や石炭などの化石燃料に由来する場合、バイオマスエタノール自体はカーボンニュートラルであっても、生産から消費までのすべての過程を通じてみれば追加的な二酸化炭素が放出されている可能性は否定できない。そのため、バイオエタノールの生産方法別によるライフサイクルCO2によって評価をする必要がある。


エネルギー収支

バイオマスエタノールを燃焼して得られるエネルギーよりもエタノールを生産する過程で投入されるエネルギーの方が大きい可能性がある。別の自然エネルギーや化石エネルギーを使ってまでバイオマスエタノールにエネルギー源を変換する必要があるかどうかを検討しなければならない。

トウモロコシを原料とするバイオマスエタノールの場合、2002年7月に公表された米国農務省の報告書によればエネルギー収支は1.34とされている。すなわち、エタノール生産に投入されたエネルギーの熱量を1とすると、生産されたエタノールの熱量はその1.34倍になるということである。これに対し、ガソリンのエネルギー収支は0.74程度とされているので、トウモロコシを原料としてエタノールを生産すると効率性が8割程度向上するということもできる。

サトウキビからバイオマスエタノールを生産する場合には、サトウキビが光合成効率の高い作物であることに加え、サトウキビからエタノールを生産する過程で追加的なエネルギーの投入が必要ないこと(製造工程の項参照)から、トウモロコシよりも高いエネルギー収支が達成される。最近の研究では8から9というきわめて高い数字が挙げられている。

上記に挙げたトウモロコシ由来エタノールのエネルギー収支についてみると、1995年の米国農務省報告書では1.24という数字が示されており、技術進歩による効率改善があったことがうかがわれる。

また、トウモロコシ由来エタノールの生産過程で消費されるエネルギーの3分の1が発酵滓を飼料として利用するために乾燥する過程で消費されていることを考えると、乾燥過程を省くために飼料を利用する畜舎や鶏舎がエタノール工場の付近に立地するようになるだけでかなりの効率化が期待できる。

さらに、植物のセルロース成分を分解してエタノールを生産する技術が実用化され、現在は廃棄物として投棄されているトウモロコシやサトウキビの葉、あるいは、トウモロコシやサトウキビよりも栽培効率の高い植物からエタノールが生産されるようになれば、エネルギー効率が一段と改善すると期待されている。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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